マインドマッピング

ある会合で、次回その会の理念や規約などをつくる話し合いをしたいのだが、マインドマッピングの手法でファシリテータをやってくれないか、と頼まれた。


マインドマップは90年代の半ばにある本を読み、それ以来使い続けている手法である。しかし、なにぶん自分流で人に教えたりそいういう場で使うことなど考えたことがなかったのも事実だ。


で、まぁ、やってみるかと引き受けたが、やはり少しぐらいは事前準備と思いその本「ジョイス・ワイコフ著、マインドマッピング 創造性を全開する脳力活用法」を再読した。


読んでいるといろいろなことに気づいた。まずは、今の自分流マッピングでは、どちらかというと本来のものからは外れたやり方をしているところがあったこと。とくに、キーワードのつくり方がよろしくなかった。これは改善し基本に戻ろう!


次に、マインドマッピングは全脳思考の手法、いわゆる右脳・左脳を使うというやつであること。最近Herrmann Brainというのをかじっていて、これが全脳思考で右脳・左脳をさらに二つに分けて計4領域の働きで思考パターンを見るというもの。なんだかシンクロしており、びっくり。


3つ目が、本書の中にあった、マインドマップの練習問題。たとえばこんな感じだ。「次の言葉についてマインドマップを作ってみよう。制限時間は5分。たとえば、森」


これ、MBTIと同じじゃない!見て笑ってしまった。


MBTIのS/Nエクササイズにとてもよく似ている。ただ、MBTIではある言葉を取り上げて、そこから思いつく言葉等を挙げていとSとNでは質的に異なるものが出てくる、という仕組みになっている。


これに対して、マインドマッピングの練習は、その言葉から連想する言葉を5分間ひたすら出し続ける。関係あっても無くてもよい。とにかく連想する言葉である。一見、Nを指向する人が得意そうだが、マインドマッピングでは、そういうことは想定していない。誰でも平等であり創造的である。そこにはSもNもない。


そこで、思った。ボクはMBTIを信頼しているが、MBTIも使い方を誤るとあらぬ誤解を生じさせる可能性があるのだ。


ちなみに、マインドマッピングやHerrmann Brainは大脳生理学、MBTIやDiSCなどの行動特性は心理学にその基礎を置いている。そういう意味では、違いはあるが、でも、言ってることはなんだか似ているような・・・


さぁ、復習ができた、と思い練習でマインドマッピングをやってみた。中心概念は「フルートを気持ちよく吹く。」


色をつけて出来上がりを見ると、「うん、なるほどねぇ・・・」とけっこう気づくこと大。久しぶりにまじめに読んでまじめにやった。ちょっと気分がよくなった再読であった。


ちなみにのちなみに・・・マインドマッピングとは全然関係ないけれど、一昨日行った早稲田奉仕園のスコットホール。思索にピッタリの素敵な建物である。(道路を挟んだ向かいは早稲田大学戸山キャンパス)