不変・難変・可変のこころ

横山さんの24図勉強会で、図[11]のコメントを書かせてもらうことにした。ちょっと気取った文章になったけど、カッコよく書けたので掲載します(笑。)


この図は多くの示唆に富んでいる。特に、1)自己理解への手がかり、2)行動変容への手がかり、3)自己成長への手がかりとして捉えるとたいへんおもしろく有益である。図の構造が簡単で、いろいろな想像をかきたてる。自分はどんな「気質」の持ち主なのだろうか?「価値観」という言葉はよく使うけれども、では、自分の「価値観」を本当に分かっているだろうか?自分の持っている「知識やスキル」は何?興味津々!そこから自己理解が始まる。


行動は不変・難変・可変部分の反映である。これを知ると、自己理解の深まりにつれて自分の行動を説明できるようになる。「これは価値観から出た行動だな、あの行動はひょっとして気質的なものかもしれない、このスキルを使えばこんなふうに行動できそうだ・・・」という具合である。「取った結果行動」を不変・難変・可変の構成要素に還元し、逆に演繹的に「取るだろう行動」を予想してみることもできる。つまり、自分の行動に責任を持ちマネジメントできるようになるということである。行動変容への第一歩である。


不変・難変・可変部分は相互に影響を及ぼし合うので、各々協調し合う部分もあれば、すれ違う部分もある。もしかして内面での葛藤が生じるかもしれない。その時こそ、また自己理解に戻ろうと思う。もっと自己理解を深め行動を変え、葛藤を低減させていこうとする。私たちは、そこに自己の成長を見るだろう。