一瞬、唖然と。。。

今朝、東京メトロ麹町駅1番出口のすぐ前の麹町4丁目交差点で信号待ちをしていた時のこと。歩行者用信号は赤だった。


一人の青年が、白いスティックで路上の標識を識別しながら歩いていた。


「あぁ、目が不自由なんだな、路上の誘導パターンをセンシングしながら歩いているんだ。。。」と感心しながらボクは彼を見ていた。彼は横断歩道手前でちゃんと止まった!


その時それは、ちょうど右手からやってくる車道の信号も赤、つまり、車も人も両方赤のわずかな時間帯であった。


その彼の右にいた女性が、車が止まっているのを見て突然、赤信号のまま横断歩道を渡り始めた。


ボクは「すぐに青に変わるのかな。。。」と思ったが、歩行者用は赤のまま・・・と気がついたとき、ボクは一瞬目を疑った。スティックを持った彼が横断歩道を渡っている!彼が渡りきったその時も、まだ信号は赤だった。


そこで、思った。もしかして彼は、隣りの人が渡り始めた音を聞いて、信号が青になったと判断したのでははないか?幸い大事には至らなかったものの、もしもそうだとしたら、信号を無視して渡った女性は(本人は気付いていないと思うが)たいへんなことをしたことになる。


ところで、この一件がこのように感じられたのは、今朝NHKで見たニュースの伏線があったことにあとで気がついた。


sayuliaisonさんから何回か聞いたことのある、dialogue in the darkが取り上げられて取材されていたのだ。暗闇の中での案内役が視覚障がい者であると聞き、どうやらそれが記憶に残っていたのだろう。「そうか、音で判断しているんだ・・・」と。


いずれにしても、何事も無くてよかったと思う。ただ、一瞬、唖然とした今朝の体験だった。