システミック

先日、平木典子先生の「システムズ・アプローチ」の話しを聞いた。いやぁ、なかなかおもしろかった。


ところで、System's approachは別のいい方をするとSystemic approachである。で、このsystemic、前職でマネジメント研修をやっていたときに初めて聞いた言葉である。


ボクはその研修に数年間関わっていたが、今にして思えば、担当講師のAさんが思いを込めて使っていたsystemicを十分に理解していなかった。それが、今回の講義を聞いてわかった。Aさん、ごめんなさい(笑。)


systemicという言葉自体、それほど一般的には使われていないと思う。systematic(システマティック)が日常的によく聞かれよく使われているのとは対照的だ。そこで、systemicとsystematic、どう違う?


systematicとは、〔方法や実行が〕体系立てられた、手順通りの・・・であり、〔組織が〕秩序立った、整然としたという意味である(英辞郎)。対してsystemicは、システムの・・・という意味で、システムを用いた、とか、システムを活用して・・・というようなニュアンスを含む。


つまり、systemicでは、システムそのものを対象とするのに対し、systematicはシステムを直接の対象としていない。ある対象に対してシステム的に関わる、というようなニュアンスである。


また、システミックでは、関係に注目し働きかけ、関係を変えることによって全体を変え個(要素)変えて行こうとする。


そんなこんなで、今回の講義で、家族をシステミックに扱う、ということがとてもよくわかった。


あぁ、これくらいの理解をしながら、前職の研修を理解していたら、もっと効果的に組織に関われていただろうに・・・と思ったが、今頃それを言ってもしょうがないですね(笑。)


それにしても、家族をシステミックに扱う話しが理解できてくるにつれ、自分が育った家族、今の家族、それらシステムがはらんでいる問題・課題が湧き上がってきた。何だか、自分が見透かされているようで・・・うわぁ〜たいへんだ!