タイプ論的に見たリフレクティング・アプローチのおもしろさ

今日、リフレクティング・アプローチの勉強会に参加した。これが3回目である。若干寝不足気味で、湧きあがってくるものが感じられなかったので、今日はクライエント/カウンセラー役は遠慮して、オブザーバーで参加した。


オブザーバーは、15分のカウンセリングセッション終了後に、とくにクライエントについて観察した感想を、ルールにもとづいて述べ合う。もちろん、クライエントとカウンセラーはそれを聴いている。今日のオブザーバーはボクを入れて3人。男性のKさんと女性のTさんである。


年長のKさんは、ボクからするととても想像力たくましく、そういう発想はボクには出てこないよなぁ・・・てな感じ。ボクにとってはても楽観的に感じる将来の可能性についての想像、イメージ。自分にはたとえそう思っても言えないなぁ・・・(笑。)


女性のTさんは、言葉数は少ないのだが、内側のイメージがふわっと湧いてきてそれが言葉になってくる感じ。これも、自分には言えないなぁ・・・


で、ボクはというと・・・クライエントの言った言葉を取り上げ、それにまつわる自分の経験・知識・記憶を総動員しつつ、順序立てて話し最後は必ずクロージングで終了。あぁ、やはりこれから抜け出せないなぁ・・・である(うぅ〜ん。)


そこで思うに、他の2人はどうもボクとは逆のタイプのように感じるのである。つまり、Nを指向する人たち!だから、一つひとつの発言に、ボクはびっくりする。


リフレクティングのおもしろいのは、仮に他の2人がNを指向したとしても、Sを指向する自分も含めて、それぞれの発言がそれなりにクライエントに受け入れられ影響を与えているということ。S/Nどっちがいい・悪いということではなく、どちらもクライエントのこころにしみている!それが、おもしろい。S/N両方が、ちゃんと機能するのである!


もしもボクがタイプ論を知らなかったら、他の2人の発言を聴いてもっとショックを受け、それがクライエントに受け入れられるのを見て、さらにショックを受けていたかもしれない!なぜなら、自分の世界がすべてだと勘違いし、自分の発言がベストだと思いこみ、他を容認する心理的スペースを自分の中に持てないからである。思い起こせば、過去はそんなこと、よくやってたなぁ(汗。)


タイプの違いによる影響の与え方・受け方の違いが観察でき、そして、その違いを超えた、全体的な(holistic)な促進的影響が観察できたり、場合によってはもらえたりできること。そんなところにもリフレクティングのおもしろさがあると感じた今日であった。


この文章もやっぱり、内Sですねぇ・・・何度書いても(笑い。)