CDWファシリテータ・トレーニング

今日、キャリア開発ワークショップ・CDW(R)のファシリテータトレーニングを受けた。


訓練は、CDW各作業のインストラクション・シナリオを準備し、それぞれの作業についてロールプレイをおこない、S/Vおよび他の受講者からのフィードバックをもらう、というやり方で進んだ。加えてビデオ撮影も行った。フィードバックとディスカッションが終わった後で、再度ビデオでの振り返りをしようというものである。


自分のビデオを後で見るというのは、なんとなく気恥ずかしい感じがしていたが、フィードバックやディスカッションを終えた後では、けっこう冷静に客観的に見ることができた。それどころか、自分のクセや逆に良いところなどがわかって、おもしろくさえあった。自分のビデオをこのように見ることができるようになったのは、一つの成長の証しかな・・・などと感じた。


ビデオは一つの収穫であったが、自分にとってのもっと大きな収穫は、ファシリテーションについてのパラダイム転換的な「目からウロコ」的FBを受け取ることができたことである。


それは、CDWの各参加者にとって、ファシリテータのインストラクションへの「引っかかり」が大切だ、というようなことであった。参加者はその作業時点では引っかかっても、作業を進めていくにつれて、どこかで、自分が何に引っかかっていたかに気づき、自分で解を見つけていく、CDWはそのようにつくられている、というものであった。


CDWファシリテータは、参加者が引っかかる手掛かりを提供している。だからこそ、ファシリテータはどんな引っかかりに対しても、対応しなければならないし、対応できるように準備しておかなければならない。そういうことであった。ファシリテータは、あくまでも参加者の自己責任において、参加者自らが引っかかりを解決していくよう、関わっていくのである。


FBでは引っかかりという言葉をもらったが、ボクの言葉でいえば、これは参加者に「揺らぎを与える」となる。あるいは、参加者のこころを「揺さぶる」ということになるのだろうか。


ファシリテータは、敢えて参加者の内面に揺らぎを起こさせ、参加者自らがその揺らぎに取り組めるように、関わっていくのである。まさに、カウンセリング的関わりであり、だからこそ、ファシリテータのあり様(Be)が重要になってくるのだ。


これまではCDWにおいても、きちんと正しく作業できるようなインストラクションが重要だと思っていた。しかし、今日のFBはその認識を超えた。まさにパラダイム転換であり、すぅ〜っと落ちた・・・


ちなみに、参加者が引っかからず正しく作業できるようにインストラクションするのが研修のインストラクション、だそうだ!これも、なるほど、なるほど、そうだ!


相手のこころ、気持ちに揺らぎを起こす。これはボクにとってすごく難しい行為であり、また課題である。自分が揺らぐことはできるし対応もできるが、他者にそのように関わることには、無意識的な抵抗があったのではないか。


タイプで考えてみる。ボクの関わり方はやはり・・・主機能Sを使った関わりであったのかもしれない。だから今回のFBは、真逆を使え、という天からの声のように聞こえた!(ちょっと大げさかな)


ファシリテータ・トレーニングは、今日で道のりの1/3くらいかな。まだまだ先は続く!


蛇足ですが、今日のS/V、トレーニー3名、およびビデオのサポートをいただいた先輩、計5名中4人がN(外2名、内2名)で、Sはボク一人。先週の1/13といい今日の1/5といい、ほんとうに幸せな環境にいるなぁ・・・とつくづく思った(笑。)