マルクス・アウレーリウス「自省録」

ズ〜ッと借りっぱなしだった本、マルクス・アウレーリウス「自省録」をついに読み終わった!


なかなか難しくて、馴染まなくて、遅々として読み進まなかったのが、どういうわけかここ2〜3日の間に数十ページも進み、やっと読了にこぎつけた。


ローマ時代のストア哲学がベースなので、今の価値観には合わないと感じる部分も多かったが、それでもマルクスの真摯な生き方に共感するところは多々あった。


巻末の解説がけっこうおもしろくて、最初にこれを読んでから本文に入ればもう少し本文への理解が高まっていたような気がした。その解説文に、ボクの目を惹く引用があった。


「自己の内を見よ、内にこそ善の泉がある。君が絶えず掘り下げさえすればその泉は絶えず湧き出るであろう」(VII 59)


この中で「絶えず湧き出る」が特に好きだ!そう、人には誰でも汲めども汲めども尽きない“何か”の流れがあるんですよね。自己理解、内的キャリア自覚、フェルトセンスの流れ・・・を感じる言葉である。