小学生のコミュニケーション訓練

今朝のNHKおはよう日本で、小学生のコミュニケーション訓練(15秒間CM)の話題が取り上げられていた。15秒で自分のいいところをアピールするCMを創るというもの。


実施の理由は、他者(友だち)とのコミュニケーションがとれなかったり、クラスにうまく溶け込めない子が増えているから。東京学芸大学と都内の小学校が共同して開発した。概要は以下の通り。


1.まずは個人作業。自分が自分でいいと思うところを100個以上!付箋に書き出してシートに貼る。

2.クラスの友だちから、いいところについてのフィードバックをもらう。(自分以外の子に、その子のいいところを付箋に書いて渡す。)それをシートに貼る。

3.自分で考えたこと、友だちからもらったフィードバックをもとにして、15秒CMを作る。

4.クラスで発表会を開催する。


これまで、そのクラスに溶け込めず、隣りのクラスの子とばかり遊んでいた一人の男の子がクローズアップされた。彼は、自分のいいところが描けず、貼ることができた付箋は(映像で見るかぎり)2〜3枚だった。


その子が、クラスの友だちからフィードバックをもらい、まず、「周りの子たちがその子のことをよく見ている」ことに気づき驚いた。また、そこから改めて自分のよさに気づかされた。そして、それをきっかけとして、もう一度自分を見つめなおすことにチャレンジし、アピールできる自分を発見した。そして、15秒CMを演じた。


その後、彼はこれまでよりクラスに溶け込めるようになり、積極的にクラスメートと関わるようになっていった・・・


これ、どこかで、聞いたことのある話しではないでしょうか?ジョ・ハリの窓ですよね!加えて、15秒CMの発表、それをクラスメートたちが批判を加えずに楽しんで聞くこと、これは、アサーションとリスニングですよね!


まったく、コミュニケーションの基本原理に則った、しかも子供興味をうまく引き出す、面白いプログラムだな、と感じた。これは、子供用にアレンジしているけど、企業におけるチーム・ ビルディングも、言葉を変えればまったく同じに実施できそう。


コミュニケーションは、大人も子供も、というか、人間すべてに共通なんだなぁ・・・と思いを強くした数分間だった。


ところで、いいところ100以上描きだす。これは、相当たいへんそう。大人になると、なかなかこれだけの数、出てこないですね(汗。)


それと、クローズアップされた男の子にインタビューしていたが、その子の受け答えに驚いた。小学生でこれだけの、言葉が使え、説明ができるのか!それもそのはず、その男の子、これ以降はクラスの子に算数を教えたりして・・・(笑。)と同時に、大人になりきれない大人の何と多いことか・・・(苦笑)