ブライス家の人々―家族療法の記録 1

ブライス家の人々を読んでいる。本文516ページの大著で310ページまで進んだ。


この本、先日受けた講義「システムズ・アプローチ」で平木典子先生が紹介したものである。講義の中では、第2章「治療の開始」の部分のロール・プレイもやった。このことは「システミック」でも書いた。


読むたびにショックの連続だ。文面を追うのが苦しくなるほどである。国も年代も構成も違う家族のことを描いたこの本が、あまりにも今の自分に符合するゆえに・・・しかしおそらく、誰が読んでもそう(自分のことのように)思うだろう、と確信する。それほど、夫婦・家族心理の核心をついている。


少なくとも310ページまで、読み方によっては、結婚して家庭をつくることに、何の希望も持てないような話しの連続である。(内容を、そのように受け止めるのは、自分の中にそのようなものがあるからなのだろう。)若干大げさかもしれないが、夫婦、家族は、まさにドロドロの感情のるつぼのようだ。


これからこの物語はどのように展開していくのだろう?ブライス家の登場人物それぞれの葛藤や抑圧された気持ち、爆発する感情が、どのように扱われ、そして新しい生に向かって踏み出していけるようになるのだろう?


そんなことを思いながら、期待しながら、はらはらしながら、後半へと進む!