減量 9

体重管理や減量(ダイエット)に必要なアクションをまとめてみようと思う。あくまでも自分の経験である。


必要な要素は大きく三つ。道具的仕掛け、心理的対応、そしてセルフイメージである。支援するという観点でいえば、道具的支援と心理的支援、そしてなりたい自分のセルフ・イメージつくりである。


■道具的仕掛けは、ボクの場合、以下の4つ。
1.記録をつける。TANITAのデジタル体重計で朝食前に測定。エクセルでグラフ化する。
2.小遣い帳をつける。これも、ボクの場合はエクセル管理。
-> 体重記録と小遣い管理の両面作戦、いわばdual control的な目標をつくる。
3.食事内容を考える。
4.さらに、からだを動かす仕掛け、ボクの場合は、ちょっとした「歩き」を入れる。
5.生活パターン分析用ワークシート(The Circle of a Day)
->道具的、心理的、セルフ・イメージの統合
->パターンで見る


心理的対応の主要技法は、
1.フォーカシング。嗜癖による苦しさ、ダイエットの場合は空腹感や、それを我慢しなければならないという苦しさ、つらさに取り組む方法。それらをフェルト・センスとして捉えフォーカシングする。そのようなフェルト・センスをイメージするとき、英語の"surge"という言葉が浮かんだ。surgeとは日本語で"感情の高まり、動揺、怒とう"というような意味を持つ。そう、怒涛のような空腹感、苦しみ、食べたい衝動が湧きおこってくる。これに対応するに、フォーカシングは最適な技法の一つだと確信する。


2.心理的技法ではないが、アレクサンダー・テクニーク(AT)の、抑制(inhibition)とプライマリ・コントロール(primary control)という考え方。non-doingともいう。ATも"surge"に
対応するテクニークとなり得る。surgeに飲み込まれるのは、いわゆるエンド・ゲイニング。ATではエンド・ゲイニングにすべての原因があるとし、抑制を教える。そして、プライマリ・コントロール。surgeが来たとき、プライマリ・コントロールを取る。


3.キャリア・ディベロプメント、統合的ライフ・プランニング。なりたい自分のセルフ・イメージをつくる。フォーカシングによって、そのセルフ・イメージをフェルト・センス化する。


4.認知療法。空腹感の捉え方の認知を変える。空腹は苦しいものである。。。を空腹とは、食べものが正常に消化され、私のからだが正常に動いていることを示す、素直な反応である。空腹を感じる私は、とても幸せである。。。のように認知を変える。


5.定期不定期のカウンセリング的かかわり支援。


■セルフ・イメージ
・からだ的にも、心理的にも「居心地のいい体重」とは、〜kgくらい?という問いかけをする。からだ的とは、例えば、歩いたり少々走って、からだが軽いと感じる、そのような重量。膝、腰、などへの負担が少ない体重。あるいは、よっこらしょっ、とならない体重のことである。
心理的とは、重量そのものを象徴(明在)とすると、裏の暗在に包含される様々な感情、気持ち、あるいはイメージ、つまり「快」のフェルト・センスである。
・自分にとって、居心地のいい、しっくりくる、気持ちのいい、体重は、何kgか。それを目標体重とし、セルフ・イメージでもつ。
・セルフ・イメージを持つには、心理的対応、支援が不可欠である。


複雑そうに見えるが、実は単純である。要は、目標をつくって、毎日コツコツと継続するだけ。しかし、その背後に、心理的な対応やセルフ・イメージから湧き出るモチベーションがあるのだ。ダイエットは、つくづく生き方であり、豊かに生きるための自己変革プロセスである、と思うのだ。