ゲラ

いま手がけている洋書の監訳作業がおおよそ終了し出版社から「ゲラ」が送られてきた。で、思った・・・ゲラ???とは何なのだろう???


出版に関わる仕事は初めてなので、最終的に出版されるまでのプロセスがよくわからない。まぁ、何か原稿があって、それを校正して、最終的な本に仕上げるんだろうなぁ、くらいの知識だ。


実は、そんなの当たり前だが、原稿提出後、編集作業というのがあり、そこから校正作業が始まる。その、最初の校正に使う原稿が「ゲラ」だ。誤植をチェックする。


それにしても「ゲラ」とはヘンな言葉だなあ・・・そこで、wikipediaを見ると、「ゲラ=galleyとは活字を並べる枠箱のことだが、転じて刷ったもの、さらに転じて一般に誤植をチェックすべきものをいうようになった・・・」とある。


なるほど〜それがゲラか!ちなみに、別の検索結果によると、galleyという言葉は、ローマ時代の奴隷船(ガレー船)が語源なのだそうだ!


ところでこの洋書の翻訳版、「ゲラ」で本文397ページの大著である。これに、まえがき、目次、索引、補遺をつけると優に400ページは超える!


今回は、監訳とはいえ、(下訳をもとにはしたが)ほぼ翻訳に近いくらいの作業を行った。ボクの場合は、経験もないので、とにかく若干大げさであるが、下訳を一言一句、原文と突き合わせ点検した。かなり修正した。膨大?な時間がかかった。


だから、ボク流の訳が反映された箇所がかなりある。著者の意をくみ、ボクの思いや考えを反映させた語句がいくつかある。


本来ならば既に出版されているはずであったが、例によって作業が遅れ、出版社によると出版されるのは来年の4月だそうだ。とにかく、楽しみである。


手に取ったら感慨もひとしおだろうなあ(笑。)